― まずは2022シーズン、お疲れ様でした。
「ありがとうございます」
― 板東投手にとって、どんなシーズンでしたか。
「悔しい経験と、よかった経験と両方味わえて、いろいろあった1年でした」
― 悔しかった経験とは、具体的にどういう経験ですか。
「2軍に落ちたことですね。2カ月ほど自分と向き合う時間があったのですが、そのおかげで1軍に上がってから先発ローテーションで投げることができました。その2カ月で悔しい思いをしたからこそ、1軍でのいい経験につながったと思っています」
― 終盤戦の登板は、板東投手にとってすごく濃い時間だったのではないでしょうか。
「初めてリーグ優勝に関わる緊迫した場面で、投げさせてもらいました。普段の登板とは重みが違いましたし、終盤戦に投げたことで成長にもつながったのかなと思います」
― クライマックスシリーズを含めて7試合に先発で登板されました。その中で一番思い出に残っている登板はどの試合ですか。
「初勝利を挙げた試合(8月19日、北海道日本ハム戦)は思い出に残っています。素直に嬉しかったです」
― オリックスの山本投手と投げ合った試合(2022年9月10日、17日のオリックス戦)もありました。
「あの試合は勝つことができなかったので、悔しい思いの方が大きいです。でも完投できた試合(9月17日)は、最後まで投げられると思っていなかったので、そこはよかったのかなと思います」
― 先発と中継ぎでは、体力面や精神面での疲れ方が違いますか。
「先発で投げ始めた頃は、心身ともにすり減らしながら投げている感覚がありました。でも投げるにつれてよくなっている感じはありました」
― 慣れるまでの間は、先輩やコーチに話を聞いて乗り越えたのでしょうか。
「普段から先輩やコーチからアドバイスをもらうことはあります。自分から聞くこともありますけど、先発をやり始めた時は特にいろいろな話をさせてもらいました」